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ご挨拶

bamboo

このページをご覧頂いている皆様こんにちは、OVERDRIVE代表のbambooです。
当ページは我々OVERDRIVE最新作であり、最後の作品となります「MUSICA!」の開発資金クラウドファンディングプロジェクトへご支援を募るにあたり、プロジェクトの概要を説明する為の特設ページとなります。めっちゃ長いですがぜひご一読して頂ければ幸いです。


OVERDRIVEのロックンロールADVとは

ご存知の方も多いと思われますが、私はmilktubというロックユニットをかれこれ26年程やっております。おかげさまでプロとして数多くの美少女ゲームの曲を製作し、はたまたTVアニメの主題歌を歌う機会に恵まれ、さいたまスーパーアリーナや、京都の世界遺産の神社など通常では立てないようなステージに立たせて頂いた事もあります。エロゲ屋なのに。

そんな私ですが、こんな良い年齢(44歳)になっても、未だに憧れ続けている物があります。そう「ロックンロールバンド」なんです。milktubは2人組のユニットゆえ、パーマネントなバンドではなく、ライブの都度サポートミュージシャンを招いてライブを行っています。日本各地を機材車に乗ってライブをする為に何日も寝食を共にして駆け回りたい。そんなバンドについての憧れをゲームにしたのが2007年にOVERDRIVEより発売した「キラ☆キラ」でした。

本作「MUSICA!」で脚本を担当している瀬戸口廉也の独特な文章のグルーヴ感や作家としての感性が生み出す「引き込まれる脚本」と、今は漫画家として大活躍中の片倉真二がデザインしたポップなキャラクター達が「第二文芸部」というバンドを主としたメンバー達が織りなす物語と我々milktubと編曲家である宮崎京一、ボーカリストAiRIのサウンドチームが産み出した珠玉の楽曲達が、プレイヤーの方々に受け入れられ、OVERDRIVEにとってなくてはならない看板タイトルとなりました。

「キラ☆キラ」をリリース後、OVERDRIVEやmilktubを取り巻く環境が激変しました。
アマチュア、プロ問わず「キラ☆キラ」が好き!と言ってくれたミュージシャン達と出会い、いろいろな交流を重ねるうちに「バンドの数程物語がある」と思い、「ゲームの中でバンドの系譜を作ろう」と思うようになりました。

様々なバンドが様々なバンドに憧れてバンドを始める。そしてそのバンド達がさらに新しいバンドを生み出す。

RCサクセション、BOOWYやTHE BLUE HEARTS、J(S)Wに憧れてバンドを始めた若者が、今ではそのバンド達が立っているステージに立っている。

そんな時系列をゲームで描きたい!と思い、それがOVERDRIVEが提唱する「ロックンロールの系譜をゲーム化」したロックンロールADVなのです。

その後、「DEARDROPS」「僕が天使になった理由」「Cross the Future」などのバンドをテーマ、もしくはバンドが登場するゲームをリリースしてきました。

そしてついに最新にして最後のシリーズ最終作が企画されました。
それがOVERDRIVEが初めて製作したロックンロールADV「キラ☆キラ」の正統後継作品「MUSICA!」なのです。


なぜクラウドファンディングなのか?

今回、クラウドファンディングを使うにあたり話は数年前に遡ります。
弊社で「僕が天使になった理由」というタイトルを発売した際に、違法ダウンロードサイトで発売日におよそ2万本近くの被害にあいました。当時、流通から開発費を借入していた弊社は、違法DLだけの理由でないにしろ、弊社のプロモーションなどの力不足もあり、ソフトの評判は良かったものの、パッケージの売り上げが芳しくなく、借入れをした金額の6割程の回収率となり、結果、借入れをした開発費の残りを返す事が出来ず、事業停止も覚悟したと同時にゲームの開発をやめようかなと本気で考えていました。

幸い周囲の同業他社の方で「お前はまだこの業界にいないとダメだ」と仰ってくださる方もおり、なんとか倒産は免れまして1年半かけてアパレルなどを作って売ったりして、返済を完了し現在に至ります。

この出来事から「メーカーの開発資金調達」について真面目に考え始めました。

当時、海外では「KickStarter」が話題となっており、Web記事でその仕組みを見て「この業界にもこんな仕組みがあったらなぁ」と考えていた所、日本でもクラウドファンディングのプラットフォームが徐々に産声を上げ始めました。

その頃、OVERDRIVEでは弊社主催のライブをニコニコ生放送で配信する予定でしたが、先方の都合で配信を断念せざるを得ず、ファンの皆様からも映像商品化を望む声も多かったものの、「言われる程、数が出ないがコストはめっちゃかかる」ライブDVDの商品特性上、どうするか思案した結果、私の個人配信「浅草NOW」でファンの皆様と討論を重ねた結果、2013年5月1日に第一回目のクラウドファンディングに挑戦する事になりました。

おかげさまで当時としては驚異的なスピードで調達予定金額を達成し、映像商品化を行い、パトロンの皆様に商品をお届けする事ができました。お祭り的な楽しさや数字の可視化なども含めて作る側も買う側も「なんか面白い」という事で、次々と弊社プロダクツがクラウドファンディングの力で生まれ流れになりました。

自社プロジェクトを数多く行うにつれ、この手法が「エロゲ業界にすんごい親和性が高いのでは?」という気持ちと「エンターテイメントとしてのクラウドファンディングの仕組みの使い道」という想いが高まり、また自分の経験したノウハウを外部に共有する為に、他所の案件もキュレーターとして積極的に引き受けて「ファンとクリエーターが一緒に楽しめるエンターテイメントとしてのクラウドファンディング」の方法論の研究を続けました。

研究中の副産物として「CAMPFIREに顧問としてスカウトされる」という面白事案もありました。当初受けるか悩みましたが、数多くの案件の傾向が直接見れる事、クラウドファンディングに関する情報が国内において最速に近い形で入ってくるなどのメリットを見出し、引き受け現在も「音楽、アニメ、ゲーム」に関するクラウドファンディングの専門家として顧問を務めております。

そして初めてクラウドファンディングを実行してから5年の月日が経ちました。
大小合わせて50以上のプロジェクトに関わり、総額約3億5千万円という大きな金額の調達に携わる事が出来ました。
(自社1億、他社2億5千万円)


エロゲ業界にある問題点とクラウドファンディングの利点

前述の通り、「クラウドファンディングってエロゲ業界に向いてね?」という考えに至ったのですが、数多くのプロジェクトを行う内に「エロゲ業界にある問題点の解決の糸口にもなるのでは?」と考えるようになりました。

違法アップロード&ダウンロード

ソフトウェアの開発費に対してソフトを販売し、開発費を回収する「リクープライン」があります。当然そのラインに達成しないと赤字な訳でして、違法にデータが発売日などに出回った日には目も当てられません。

事前にクラウドファンディングで開発費を何十%でも回収できていれば、弊社が食らったようなクリティカルなダメージを軽減できるのではないかと考えました。
ちなみに違法DLなどを完全に駆逐するのは無理だと思っています。
(が、やられたらムカつくはムカつくし法的対応も過去幾度となく行っております)

発売日の延期について

発売日を厳守する真面目なメーカーも沢山ある中で、発売日を守れないメーカーが多いのもこの業界の特徴かと。(無論、この項目は頭に巨大なブーメランが突き刺さりながら書いておりますので「お前んトコも延期した事あるじゃねえか!」というツッコミは不要です)

発売日を守れない理由は多々ありますが、クラウドファンディングのシステム上、パトロンに対しての説明報告義務は必ず発生すると考えていますので、開発に関する進捗報告は常時行う予定です。まともに作ろうとするとゲーム開発は長い期間かかります。当然想定外の事も出てくるでしょう。それでもキチンとパトロンに対して誠意ある対応をすれば良いのです。だって想定外の事が起こって遅れる物はしょうがないですし。(勿論、トラブル発生時に必死にリカバリーする事は前程として)

他案件でキュレーターをしていて、実際に「こういう理由で遅れてこうなるけど、ここがこうよくなります!」って説明だったら「まぁしょうがねえな」って話になるケースが数多くありました。いわゆるユーザーに対しての報告連絡相談って奴ですね。

クラウドファンディングの仕組み上、当然の事ながらそのプロダクツに支援をしたパトロンに商品を先に届けるのが先決ですが、それを行ってから発売日を設定し一般発売にしたら、いわゆる発売延期ってのがなくなるんじゃねえの?というのが私の考えです。なので当プロジェクトでもリリース予定を「2019年春」とふわっと書いていますが、厳密な発売日は開発状況を見てパトロンに対して先に商品送付を完了できる目処が立ち次第、発売日を発表します。

複数買いについて

エロゲ業界のバブル華やかりし頃に、よく見られた光景ですが「店舗特典目当ての複数買い」って奴ですね。今はあまりお目にかかりませんが。。。
この恩恵を弊社OVERDRIVEも程々に受けてはいましたが、正直同じゲームを何本も購入していただくのは心苦しく思っていました。と同時に「10本分の価格を出すのであれば10本分のレアリティーやスペシャリティーがあって当然なのでは?」という考えを持つようになりました。

クラウドファンディングでは高額のコースの設定も可能ですし、当プロジェクトでも最高額で690,000円というコースを取り入れております。高額商品で私が一番気にしているのは「その人にとってその金額を出すべき価値があるものを提供できるか否か」です。

他者から見て理解できない金額を出す人の、その物に対する価値観は他者には理解できないので、外野が何を言おうがプロジェクトオーナーである我々とそれに対してBETをする支援者で前述の、ある意味勝負が行われるんじゃないかなと考えています。

無論、上記の考えは穴もあると思いますし、ツッコミ所もあると思います。
ですが、誰もやっていないのであれば今回でそれを証明したいとも考えています。

そして今回ご支援いただく方、全ての方に満足していただけるよう誠心誠意気合を入れて本プロジェクトに取り組む次第です。


また、今回このクラウドファンディングを使う事によって我々はいくつかの挑戦をするつもりです。

我々OVERDRIVEが最後に開発する「MUSICA!」を世に送り出す為。
そして、もうひとつは美少女ゲームというニッチな市場の作品の開発費をクラウドファンディングという比較的新しい手法で捻出し、今よりもっと挑戦的な作品が世に出やすくなるきっかけや方法論の発展における人身御供になる事です。

時代に名を残すようなヒット作を出している訳でもないインディーズなエロゲーメーカーOVERDRIVEが、なんかすげえ金を集めてバカな事やってんぞ!でもいいと思います。それが後に何かを残す為のヒントになれば。

と、まぁこんだけ散々クラウドファンディングって書いていますし、日本最大級のプラットフォームの顧問まで担当していますが、実際の所、このクラウドファンディングという仕組みに対して盲信は一切していません。ゲームやアニメに限らずこの業界のクリエーターが戦う為の武器のひとつとしては使い方間違えなければアリなんじゃね?ぐらいで考えています。仕組みや在り方は時代によって変化をするので、それぐらいが丁度良いかなと。


話が長くなって申し訳ありませんが、OVERDRIVEとしては最後のつもりなので自分の言葉をこのページをご覧になっている皆さんにめちゃくちゃ伝えたくて長文&乱文になりました。ごめんなさいね。

私は約19年間、この業界に世話になってきました。
多分普通に生きていたら出来ない事も沢山経験させてもらいました。
エロゲの市場縮小が話題になる中で、ブランドとしての活動をやめてしまうニュースを耳にする事も年々増えてきた気がします。

そんな時だからって言う訳ではありませんが、「面白くいない世の中、面白くすればいいさ」と自分でも歌っていますゆえ、少しでもこのプロジェクトの挑戦が我々と、支援してくださった方と、そして愛すべきエロゲ業界に何か残せれば、OVERDRIVEの12年間の活動も無駄じゃなかったと思えると思います。

どうぞこのプロジェクトページを隅々まで見て、そして、できれば我々が作り世に送り出したい「MUSICA!」の体験α版をプレイして頂いて、我々の悪巧みが支援に値すると思ってくださるのであれば、ぜひこのOVERDRIVE最後の祭りにお付き合いいただけるよう代表としてお願い致します。

クッソ長い長文にお付き合い頂き誠にありがとうございました。

OVERDRIVE代表bamboo

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